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院長コラム

貧血(頭痛・めまいを伴う)の治し方・すぐにできる対処法

循環器疾患

貧血とは

貧血とは、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が、基準値よりも低下した状態を指します。ヘモグロビンは赤血球内に含まれるたんぱく質の一種で、酸素と結合して全身の組織に酸素を運ぶという、生命維持に欠かせない役割を担っています。赤血球やヘモグロビンを安定して産生するには、鉄分に加え、ビタミンB12、葉酸、たんぱく質といった複数の栄養素が必要不可欠です。これらの栄養素が不足すると、正常な造血機能が妨げられ、貧血の原因となることがあります。体内に取り込まれた鉄は、小腸で吸収されたあと、「トランスフェリン」と呼ばれるたんぱく質と結合して血液中を移動し、造血の場である骨髄まで運ばれます。骨髄では、この鉄がヘモグロビンを構成する材料として利用されます。ヘモグロビンは、鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)から構成されており、酸素の運搬に不可欠な物質です。体内の鉄が不足するとヘモグロビンの合成が十分に行えず、それに伴って赤血球の産生も減少し、結果として貧血を引き起こす原因となります。このように、赤血球やヘモグロビンの不足により、体のすみずみに酸素が行き渡らなくなり、全身の臓器や組織で酸素不足が生じます。その結果、疲れやすさやだるさといった体の不調が現れます。また、ヘモグロビンは赤色の色素を持っているため、貧血の際には顔色が青白くなったり、下まぶたの裏が白く見えるといった見た目の変化が見られることもあります。

貧血の種類

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血とは、体内の鉄分が不足することによって、赤血球内のヘモグロビンが十分に合成されなくなり、赤血球の産生が低下するタイプの貧血です。月経過多や胃・腸からの慢性的な出血、偏った食事などが原因となります。もっとも頻度の高い貧血として知られています。

出血性貧血

出血性貧血とは、外傷や手術、消化管からの出血などによって体内の血液が急激に失われることで起こる貧血です。赤血球の数が急激に減少するため、症状も急激に現れるのが特徴です。

再生不良性貧血

再生不良性貧血とは、骨髄の造血機能が低下し、赤血球・白血球・血小板といった血液細胞全般が十分に作られなくなる貧血です。原因は不明なことが多いですが、自己免疫反応、ウイルス感染、薬剤などが関係していることがあります。赤血球、白血球、血小板の中で、血小板から低下することが多いと言われています。

溶血性貧血

溶血性貧血とは、赤血球が通常よりも早く壊れてしまう(溶血する)ことで、体内の赤血球数が不足するタイプの貧血です。遺伝性の疾患(遺伝性球状赤血球症)や、免疫異常(自己免疫性溶血性貧血)、薬剤などが原因になることがあります。

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血とは、ビタミンB12や葉酸の欠乏によって赤血球の成熟がうまく進まず、異常に大きな未熟な赤血球(巨赤芽球)が増える貧血です。胃の切除後や栄養吸収障害、偏った食生活などが原因となります。なかでも抗内因子抗体や抗胃壁細胞抗体などが出現することによる機序で、ビタミンB12欠乏を起こすものは「悪性貧血」と呼ばれています。

貧血の症状

  • 疲れやすい
  • 全身のだるさ(倦怠感)
  • 顔色が青白い
  • 下まぶたの裏が白く見える
  • 息切れ
  • 動悸
  • めまい
  • 頭痛
  • 食欲の低下(食欲不振)
  • 皮膚や髪、爪がもろくなる

など

疾患以外の貧血の原因

食生活の偏り

赤血球をつくるためには、鉄分、ビタミンB12、葉酸、たんぱく質などの栄養素が欠かせません。これらの栄養素が不足すると、赤血球の産生がうまく行われず、その結果として貧血を起こすことがあります。たとえば、極端な食事制限や炭水化物に偏った食生活、ヴィーガンや厳格なベジタリアンなど動物性食品を避ける食習慣では、鉄分やビタミンB12が不足しやすくなります。中でも鉄は、体内での吸収率が低いため、意識して摂取する必要があります。また、野菜の摂取が少ないと葉酸が不足し、赤血球が正常に成熟できず、貧血の一因となる場合があります。さらに、たんぱく質は赤血球を構成する重要な成分であり、摂取量が不足すると赤血球の産生そのものが不十分になり、酸素を運ぶ働きにも悪影響を及ぼす可能性があります。このように、日々の食事は赤血球の量や質に大きく関わっているため、栄養バランスを意識した食生活を送ることが、貧血の予防においても重要です。

消化吸収の障害

鉄分、ビタミンB12、葉酸など、赤血球の構成に必要な栄養素は、通常、食事から摂取されたあとに小腸などの消化管で吸収され、体内に取り込まれます。しかし、何らかの理由でこれらの栄養素の吸収がうまく行われない場合、体内で必要な成分が不足し、赤血球をつくる働きが低下して、結果的に貧血を引き起こすことがあります。たとえば、胃や腸の一部を切除した手術歴がある方や、加齢によって胃酸の分泌量が減っている高齢の方では、鉄やビタミンB12の吸収が不十分になることがあります。また、食物繊維を過剰に摂取していたり、緑茶やコーヒーに含まれるタンニン、カルシウムなどを多く摂っていると、これらが鉄の吸収を妨げる可能性があります。このように、消化や吸収の機能に問題があると、食事で栄養をとっているつもりでも体内でうまく利用されず、慢性的な栄養不足に陥り、貧血につながるおそれがあります。貧血を予防・改善するためには、食事内容の見直しだけでなく、消化吸収の状態にも目を向けることが重要です。

出血(月経や出産)

明らかな疾患がない場合でも、出血によって体内の鉄分や赤血球が失われることで、貧血を起こすことがあります。特に女性では、月経や出産に伴う出血が主な要因となることがあります。月経がある方は、毎月の出血によって徐々に鉄を失っており、月経量が多い方(月経過多)では、その分鉄の消耗も大きくなります。このような状態が長期間続くと、体内の鉄の貯蔵量が減少し、鉄欠乏性貧血を発症しやすくなります。また、出産時には一時的に大量の出血を伴うことがあり、体は失った血液を補うために鉄や他の栄養素を多く必要とします。産後に立ちくらみや疲労感を覚える場合には、背後に貧血がある可能性も考えられるため、注意が必要です。このように、疾患によるものではなくても、繰り返される生理的な出血によって鉄分が不足し、貧血につながることがあります。貧血を防ぐためには、鉄分を意識して摂取することに加え、必要に応じて血液検査などで体の状態を確認することが重要です。

成長期の身体の変化

思春期や成長期は、身長や体重が急速に増えるだけでなく、筋肉(ミオグロビン)量や血液の総量も大きく変化する重要な時期です。この時期の体は、新しい組織や血液をつくるために、通常より多くの栄養素を必要とします。なかでも、赤血球の生成に必要な鉄分、たんぱく質、ビタミンB12、葉酸といった栄養素が不足すると、赤血球の産生が追いつかなくなり、結果として貧血を引き起こす可能性があります。特に、急激な身体の成長により鉄の必要量が増加する一方で、食事からの摂取が不足しやすいことはよくあります。さらに、運動量が多いお子さんや、思春期に入った女子では、汗や月経によって鉄分が失われやすく、鉄欠乏性貧血が起こりやすい傾向があります。このように、疾患ではなくても、成長にともなう自然な体の変化によって体内の鉄が不足し、貧血が起こることがあります。成長期には、鉄を含む食品を意識的に取り入れたバランスの良い食生活を心がけるとともに、疲れやすさや顔色の変化など、体調のサインにも注意を払うことが重要です。

妊娠・授乳

妊娠中や授乳期は、明確な疾患がなくても、体内で必要とされる栄養素の量が大きく変化するため、貧血を起こしやすい時期といえます。妊娠中は、胎児の発育や胎盤の形成に加えて、母体の血液量が増加することから、鉄分・葉酸・ビタミンB12などの栄養素の必要量が平常時より大幅に増加します。なかでも鉄は、赤血球を構成する重要な成分であるため、妊娠中に不足しやすく、鉄欠乏性貧血の原因となりやすい栄養素です。さらに、出産後の授乳期には、母乳を通じて赤ちゃんに多くの栄養が供給されるため、母体も引き続きたんぱく質や鉄などの栄養素を多く必要とします。これらが十分に補えないと、赤血球の産生が追いつかなくなり、貧血を引き起こす可能性があります。このように、妊娠・出産・授乳といった生理的な体の変化によって、栄養需要が高まり、それが貧血の一因になることがあります。貧血を防ぐためには、妊娠前から鉄分などを意識して摂取することに加え、妊娠中や産後には医師の管理のもとで定期的に血液検査を受けることが重要です。

激しい運動

日常的に強度の高い運動を行っている方は、運動が原因で貧血を引き起こすことがあります。このような状態は「運動性貧血(または運動誘発性貧血)」と呼ばれることがあります。特に長距離走やサッカー、トライアスロンなど、持久力を必要とするスポーツに取り組む方に多くみられます。激しい運動を続けていると、身体は多くの酸素を必要とするため、それに対応して赤血球の必要量も増加します。また、運動中の発汗によって微量の鉄分が失われることに加えて、ランニングなどで足裏に繰り返し加わる衝撃が原因で赤血球が壊れること(march hemoglobinuria(行軍血色素尿症)もしくはfoot-strike hemolysis)もあり、これが貧血の一因となります。さらに、運動によって消化管への血流が一時的に減少(腸管虚血)や腸蠕動の低下などで、鉄やビタミンなどの栄養素がうまく吸収されにくくなる場合もあります。さらにコンディショニングを維持するため、食事制限をされている人では、食事からの鉄の摂取量が減少している可能性もあります。こうした複数の要因が重なると、赤血球の産生が身体の需要に追いつかず、鉄欠乏性貧血を中心とした貧血の症状があらわれることがあります。特に運動習慣がある方で、「最近疲れやすい」「立ちくらみがある」といった体調の変化が見られる場合には、貧血が隠れている可能性があるため注意が必要です。貧血を予防するには、鉄分やたんぱく質をしっかりと含んだバランスの良い食事を心がけること、そして必要に応じて定期的に血液検査を受け、自分の身体の状態を把握することが重要です。

すぐにできる貧血の対処法

貧血の改善には、日々の生活習慣の中で実践できる対処法がいくつかあります。特に、鉄分不足によって起こる鉄欠乏性貧血の場合は、普段の食事内容を見直すことが有効です。最初に取り組みたいのは、鉄を多く含む食材を意識して取り入れることです。たとえば、赤身の肉やレバー、かつお、いわし、卵黄、納豆、ひじき、小松菜などには鉄分が豊富に含まれています。さらに、鉄の吸収を促すビタミンCを含む食品(ピーマン、ブロッコリー、みかんなど)を一緒に摂取することも吸収効率を高めるために役立ちます。加えて、赤血球の生成に必要な栄養素であるビタミンB12や葉酸、たんぱく質もしっかりと補うことが重要です。魚介類や乳製品、緑黄色野菜、豆類、大豆製品などをバランスよく取り入れることを心がけましょう。また、貧血が疑われるような場合には、無理をせず安静に過ごすことも忘れてはいけません。息切れや動悸、立ちくらみなどの症状があるときには、急な動作を避け、体をゆっくり休ませるようにしましょう。市販の鉄分サプリメントを補助的に活用する方法もありますが、体質によっては吐き気や便秘などの副作用が起こる場合もあります。症状が続いたり、繰り返し起こったりする場合は、自己判断で対応せず、早めに医療機関を受診して検査と適切な治療を受けることが望まれます。

貧血の原因となる疾患

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍および十二指腸潰瘍は、いずれも胃酸や消化酵素の働きによって粘膜が傷つき、ただれや潰瘍が形成される消化管の疾患です。胃潰瘍は胃の内側に、十二指腸潰瘍は胃の出口に続く小腸のはじまりである十二指腸の粘膜に発生しますが、いずれも症状のあらわれ方や経過、合併症に共通点が多いのが特徴です。潰瘍が進行すると、粘膜から出血を伴うことがあり、吐血や下血(コールタールのような黒色便)といった症状がみられる場合があります。このような出血が長期間にわたって続くと、体内の鉄分が失われ、鉄欠乏性貧血の原因になることがあります。そのため、原因が特定できない貧血の精査中に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発見されることもあります。

大腸がん・胃がん

大腸がん・胃がんは、それぞれ大腸および胃の粘膜に発生する悪性腫瘍であり、いずれも早期段階では自覚症状がほとんどみられないことが一般的です。しかし、がんが進行すると粘膜からの出血が長期間にわたって続くことがあり、その結果として体内の鉄分が慢性的に失われ、鉄欠乏性貧血を引き起こすことがあります。大腸がんでは腸内出血により貧血が進行しやすく、胃がんでは吐血や下血(黒色便)といった出血症状を伴うこともあります。また、原因がはっきりしない貧血をきっかけに、大腸がんや胃がんが発見されることもあるため、慢性的な貧血が続く場合には、消化管疾患の有無を調べることが重要です。

慢性腎不全

慢性腎不全とは、腎臓の働きが時間をかけて徐々に低下し、体内の老廃物や余分な水分をうまく排出できなくなる疾患です。腎機能がさらに悪化すると、赤血球の生成を促すホルモン(エリスロポエチン)の分泌が不足し、結果として貧血を起こすことがあります。このほかにも、慢性腎不全ではむくみ、皮膚のかゆみ、食欲の低下、疲れやすさなどの症状が現れることがあり、疾患の進行に伴って全身にさまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。

白血病

白血病とは、骨髄での造血機能に異常が起こることで、未成熟な白血球(芽球)が過剰に増殖し、正常な血液細胞(白血球・赤血球・血小板)の生成が阻害される疾患です。この腫瘍細胞の異常な増殖の影響により、正常な白血球に加えて赤血球や血小板も不足するようになり、免疫力の低下、出血しやすくなる傾向、そして貧血などのさまざまな症状が現れることがあります。なかでも、赤血球の減少によって全身への酸素供給が不十分になると、疲労感や息切れといった貧血特有の症状を引き起こす可能性があります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の筋肉の層にできる良性の腫瘍(こぶのような塊)で、成人女性によく見られる代表的な婦人科疾患のひとつです。ほとんどの場合、初期の段階では明確な症状は現れませんが、筋腫が大きくなったり複数できたりすると、月経痛(生理痛)の強まりや経血の増加、月経が長引くといった月経に関連する症状が出てくるようになります。このような過多月経や月経の異常が続くと、体内の鉄分が不足し、鉄欠乏性貧血を引き起こすことがあります。さらに、筋腫の大きさや発生する場所によっては、周囲の臓器を圧迫することで、頻尿や排尿・排便時の違和感、腰の痛みなどが生じることもあります。

貧血の検査

貧血の診断には、血液検査が基本となります。この検査では、まず赤血球数(RBC)・ヘモグロビン濃度(Hb)・ヘマトクリット値(Ht)の3つの項目を中心に測定します。これらは、血液がどの程度酸素を全身に運搬できるか、また血液の濃さや希薄さを評価するうえで重要な指標です。それぞれの数値は、年齢、性別、妊娠の有無などで基準範囲が異なるため、診断時には患者一人ひとりの背景を考慮したうえで慎重に判断する必要があります。なかでもヘモグロビン濃度の測定値は、貧血の有無だけでなく、その重症度を評価するうえで最も重視される項目の一つです。さらに、貧血の原因をより詳しく明らかにするために、必要に応じて追加検査を実施することがあります。具体的には、小球性低色素性貧血の場合、血清鉄やフェリチンを調べて鉄の不足を評価したり、大球性貧血の場合、ビタミンB12や葉酸の濃度を測定したり、網状赤血球数を調べて骨髄での赤血球の産生能力を調べることがあります。こうした検査結果を総合的に読み取ることで、単にヘモグロビンが低下しているという表面的な情報にとどまらず、「なぜ貧血になっているのか」という根本的な原因を明らかにし、それに基づいた適切な治療方針の立案が可能になります。

貧血の治療

貧血の治療では、まず原因となる疾患が明らかである場合には、その疾患に対して適切な治療を行うことが基本となります。たとえば、胃潰瘍や子宮筋腫、慢性腎不全などが背景にある場合には、それぞれの疾患に応じた対処が必要です。一方で、明確な基礎疾患が見つかった場合でも、見つからない場合でも、鉄分不足が原因と考えられる場合には、まず食生活の改善や鉄分の補給を通じて、体内の鉄を補う治療が行われます。治療の中心となるのは鉄剤の内服であり、通常、服用を始めてから1~2週間程度でヘモグロビン値の上昇が期待できます。ただし、血液検査の数値が一時的に改善したように見えても、体内に蓄えられる鉄(フェリチン)が十分に回復していない段階で治療をやめてしまうと、再び貧血を起こしやすくなります。そのため、鉄剤の服用は通常3~4か月ほど続ける必要があり、医師の指導のもとで治療を継続することが重要です。また、鉄剤には吐き気や便秘などの消化器症状を伴うことがあります。こうした副作用が強く出る場合には、鉄剤の種類を変えたり、注射薬に切り替えることで対応することも可能です。

よくある質問

貧血の兆候は目に現れますか?

はい、貧血の兆候が目元に現れることもあります。なかでも注目すべきなのは「下まぶたの裏(眼瞼結膜)の色」です。通常、下まぶたの裏側には血流による赤みが見られますが、貧血になるとその部分が白っぽく見えることがあります。ただし、この変化はあくまでも目安のひとつであり、貧血かどうかを正確に判断するには、医療機関で血液検査を受けることが重要です。

貧血の前兆はありますか?

貧血の初期には、「なんとなく疲れやすい」「階段を上ると息切れする」「立ちくらみが増えた」など、日常の中で感じるささいな体調の変化があらわれることがあります。また、「集中力が続かない」「朝なかなか起きられない」といった症状も、体内の酸素不足によるサインかもしれません。特に、月経量が多い方や、食事が偏っている方、急激な成長期にある思春期のお子さんなどは、気づかないうちに貧血が進んでいる可能性もあります。このような場合は、無理をせず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

貧血かどうか調べる方法は?

貧血を正確に診断するためには、医療機関での血液検査が必要です。検査では、赤血球数(RBC)やヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)などを測定し、血液がどれだけ酸素を運べているかを確認します。加えて、原因を詳しく調べるために、血清鉄やフェリチン、ビタミンB12、葉酸、網状赤血球数といった項目も検査することがあります。これにより、「なぜ貧血が起きているのか」という根本原因を明らかにし、適切な治療方針を立てることができます。